ロシアの車両にはない武装が取り付けられていた
 ロシア国防省が2023年9月10日に投稿したプロパガンダ映像で、15年前の南オセチア紛争でジョージア軍から鹵獲した車両を使っていることが明らかとなりました。


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ロシア軍で使用されている歩兵戦闘車BMP-1(画像:ロシア国防省)。

 映像では、ソ連時代に開発された歩兵戦闘車であるBMP-1を使い訓練をするロシア兵が収められていましたが、一般的なBMP-1とは武装が違い、遠隔操作型の兵器ステーションであるKBA-105「シュクヴァル」が取り付けられているBMP-1Uであることが、指摘されました。

「シュクヴァル」はウクライナで開発された武装ですが、今回公開された映像に映っていた車両はジョージアが購入した車両とみられています。同国のBMP-1Uは、15年前の南オセチア紛争でロシア軍に14台鹵獲されたといわれています。

 15年ぶりに姿を現したBMP-1Uに関して、ウクライナメディアでは、ロシアの歩兵戦闘車の数が著しく不足しているのではと予想しています。2022年2月のウクライナ侵攻以来、BMP-1を含めかなりの数のロシア軍歩兵戦闘車が撃破されていますが、ウクライナ軍のように他国からの歩兵戦闘車の供与などは今のところなく、装備に困り倉庫に眠っていた同車両をわざわざ出さざるを得なかった可能性はあります。
【了】

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