国民民主党の副代表を務めた矢田稚子氏を総理補佐官に起用した狙いについて、自民党の麻生副総裁は、賃上げなど労働組合の意見を反映させるためだとの認識を示しました。

 自民 麻生副総裁:「少なくとも今、賃上げの問題ですとか、そういった組合の意見、連合の意見。そういったものをきちんと今の政権に反映させる力がどこにあるんです?賃上げ、この問題に関して率直にやれる体制を作ってるのは岸田なんじゃないの」

 矢田氏は、今のパナソニックに入社し、「電機連合」の組織内候補として野党の参議院議員を務めてきました。

 麻生氏は、賃上げ交渉を経団連と行っているのは「立憲民主党ではなく、自民党だ」と強調したうえで、「連合側の賃上げの意見を内閣に反映するために矢田氏を総理補佐官に起用した」と述べました。

 矢田氏の起用を巡っては、与野党双方から、「野党分断の意図もあるのでは」との見方も出ています。

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