韓国で「反国家騒動」が勃発…!
韓国メディアでは事あるごとに、「日本」に「反省」を促す記事を見かける。

しかし、韓国メディアが韓国民に反省を促す記事を見たことはあまりない。

最近でいえば、文在寅政権によって日韓関係はもちろん、韓国経済や、韓国と諸外国の外交関係も破壊されたわけだが、「韓国国民が選んだ大統領」という点で国民に対して反省を促す報道はほとんど見たことがない。

たとえば韓国では2011年9月27日、サッカーのアジアチャンピオンカップでの「日本の大地震をお祝いします」と垂れ幕を出したことがあったが、その反省をなされただろうか……と私はいつも思うのだ。

韓国野党はいま韓国政府によって「反国家勢力」と位置付けられているにもかかわらず、韓国メディアではそんな野党、左派団体の主張ばかりが報道されているのも気がかりである。

そうした中で、驚きの報道が入ってきた。正義連元代表で議員の尹美香(ユン・ミヒャン)氏といえば、慰安婦被害者への寄付、補助金の使途不明疑惑で注目された無所属議員だ。そんな尹氏が、8月2日、日本で朝鮮総連主催の関東大震災発生100年追悼行事に出席したというのだ。これがさっそく「反国家行為」として批判を受け、韓国内で騒ぎになっている。

なぜか「日本批判」するメディアも…
親交のある大学教授の友人は、10年前に日本にある朝鮮大学を訪問する際、申請をして統一部で内容を確認する面談があったと話す。今回の尹美香議員の行動は当然、そうした事情を知りながら、それでも“行く理由”があったと思えてしまう。

私はこの件に関して韓国メディアがどう報じるのか見守っていたが、韓国の新聞の多くは冷静に報じて、尹氏の議員資格はく奪の可能性まで報じている。一方で、尹氏を擁護したり、なぜかこの騒動をめぐって日本批判をメディアもあるのを見ると、不安な気持ちになるのは私だけだろうか。

私は日本から韓国に移り住んで驚いたのは、韓国は日常生活で多くの「嘆き」と「憎悪」に出会うということだ。

街に掲げられている横断幕のほとんどは政党、企業批判で、地下鉄のフリースペースで「反日」を訴える展示をしていたり、どこに行っても必ずといっていいほど“怒りの声”が目に入ってくるのだ。

TV、新聞も、当然ニュースではどこかで批判をしている。そのターゲットに日本がなりやすいことは言うまでもない。

韓国との「付き合い方」
また、私が気になるのは、メディアを中心に「責任追及」ばかりしているということだ。たとえば災害報道の際に、メディアでは国民に災害対応意識を芽吹かせるための報道も期待したいのだが、どこまでも責任追及と批判ばかりなのが気になる。

冒頭でも言ったが、そういう意味でも自分たちへの「反省」がもっとあっていいのではないかと思う。そのことを自覚できていないのが危ういことであり、日韓関係で何度も「ちゃぶ台返し」が起こりうる根本もそこにあると私は思う。

幸いに、韓国ではZ世代と呼ばれる若者は40~50代に比べて柔軟性があるが、いまこの国の「実権」を握っているのは40~50代だ。若い世代を見守りつつ、日本を含めた外国はこれからも気を引き締め韓国と付き合わないと行けないだろう。

https://gendai.media/articles/-/115943