中国産のアサリを熊本産と偽り販売していたとして、山口県警は27日、山口県下関市の水産物輸入販売業の男(56)を食品表示法違反の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、下関市の輸入業者・フーズワンジャパンを経営する中野喜一容疑者です。

警察によると中野容疑者は、2021年11月11日から12日までの間、2回にわたり中国産アサリの納品書を「活アサリ熊本」などと記載して偽装し、卸売業者に6420キロ(税抜き販売代金218万2800円)を販売した疑いが持たれています。

2023年2月に農水省などが実態調査をした結果、外国産の疑いが判明し、農水省と県が立ち入り調査をして違反が発覚。農水省が、この会社を含む2つの業者に表示の是正や再発防止策などを実施するよう指示していました。

農水省の調べに会社側は「熊本の畜養場で育てたら熊本産とうたえると思っていた。認識がなかった」と説明し「2006年から同じ手法で販売していた」と話したということです。

警察は、中野容疑者の認否を明かしておらず、余罪も含めて捜査しています。

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