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青木理氏

 TBS系「サンデーモーニング」は8日、(日曜・午前8時)は、創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題の渦中にある「ジャニーズ事務所」の東山紀之新社長らが2日に都内で会見し、事務所の新体制などを発表したことをトップニュースで報じた。

 会見で東山社長はジャニーズ事務所を補償業務のみの会社として再出発することを発表。ジャニーズ事務所から「SMILE―UP.(スマイルアップ)」の社名に変更することを明かした。東山社長は「ジャニーズと名のつくものはすべてなくなります」と述べた。

 番組では、この会見で特定の記者を指名しないための「NGリスト」が存在していた問題も報じた。運営を委託されたPR会社「FTIコンサルティング」が5日、リストの存在を認め、公式サイトで謝罪した。一方で、事務所の関与は「一切ない」と回答した。

 コメンテーターでジャーナリストの青木理氏は、性加害問題で「被害者救済委員会」に478人の申し出があり325人が補償を求めるなどの事実が公表されたことに「数百人レベルの性加害があるのは世界的に見ても未曾有の未成年に対する性加害事件です」と断じた。

 その上で今回の会見に「あえて言えば、人気タレントの東山さん、井ノ原さんを前面に立てて、防波堤みたいに使いながら経営を担ってきた藤島前社長も出られない、白波瀬さんっていう幹部も出られない。ある種、タレントさんを防波堤に使っているような中で」などとし、「『ルールを守りましょう』って井ノ原さんが言って…その後にマスコミの会見場で拍手が起きているんです。未曾有の性加害が起きたような記者会見って本当に厳しく、場合によっては失礼な質問かもしれない質問をぶつけて、ある意味、そこから本音であるとか真実が見えてくるわけですよね」とし「そういう時にうるさい人とか場の空気を乱すような人を排除すべきだなんてマスコミから、マスコミからですよ、拍手が起きているおぞましい光景。僕は本当に誤解を恐れずに言えばこの拍手が起きた情景が今の日本の国のメディアのダメさ加減を象徴していると思いました。本当におぞましい光景だと僕は思います」と明かしていた。

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