0001きつねうどん ★
2024/01/17(水) 08:37:02.15ID:IjHNJlPl年初から下落が続いている韓国総合株価指数のチャート
なぜ、グローバル投資家は韓国株を敬遠し日本株を買っているのであろうか。中国の貿易統計の中に、その答えがあるように思える。
対中貿易黒字が3分の1に減少
中国海関総署が12日に発表した2023年のデータ(速報値、ドルベース)によれば、中国から韓国への輸出は7.2%減、輸入の落ち込みはさらに大きく18.7%減となった。中国全体では輸出は4.6%減、輸入は5.5%減なので、全体と比べて、中韓貿易の落ち込みは顕著である。
特に注目されるのは両国間の貿易収支だ。2023年の貿易収支(中国側)は127億6360万ドルの赤字だが、その赤字額は2022年の34.5%に留まっている。韓国側からいえば、対中貿易黒字が前年の約3分の1強にまで減少してしまったということだ。
韓国側の統計(韓国貿易協会、ドルベース、以下同様)をみると、2022年における最大の輸出先は中国であり、全体の22.8%を占めている。ASEANは18.3%、米国は16.1%、欧州は13.3%で、日本は4.5%である。一方、輸入先でみても中国が最大で全体の21.1%を占めている。以下、比率の大きな国・地域を挙げておくと、中東が15.0%、欧州が13.2%、ASEANが11.3%、米国が11.2%、日本が7.5%だ。
2022年の韓国の貿易収支は全体で477億8500万ドルの赤字であった。輸入額が輸出額を大きく上回っている品目は鉱産物、農林水産物など。順に輸入比率を示すと33.8%、7.0%であった。一方、輸出額の多い品目を挙げると、電子・電気製品、機械類、化学工業製品などだが、これらの品目は少なからず輸入もある。
日本とは基礎的条件が違う。韓国固有の弱点
中国経済の高成長を頼みに輸出を大きなエンジンとして経済を発展させてきた韓国だが、足元では中国への輸出が鈍化する一方、中国からの輸入に国内市場を侵食される状況に陥りつつあるようだ。
中国国内において、テレビ、スマホ、あるいは自動車が、中国企業によって淘汰され、売れなくなってきた。韓国の主力製品である半導体に関しても、中国は、米国からの輸出規制を跳ね返そうと、国家を挙げて産業育成に取り組んでいる。この分野でもいつまでも韓国が優位を保てる保障はない。
世界は絶えず進化している。イノベーションにおいて中国を凌駕できるのであれば、韓国経済の行く末にはまだ希望が持てるのだが、どうだろうか。
AI、新エネルギー自動車や、それらを融合させた自動運転などで、中国は米国とともに世界の最先端を競い合っている。これらの分野において、韓国が米中に打ち勝つのは非常に厳しい。
韓国は日本とは基礎的条件が違う。資源に乏しいといった弱点は同じだろうが、さらに国内市場が小さいといった弱点が韓国経済に重くのしかかっている。