カー用品店でタイヤを繰り返し盗んだとして、大阪府警は29日、窃盗の疑いで、兵庫県姫路市安田の無職、石本克大(かつひろ)被告(29)=同罪で公判中=を逮捕したと発表した。府警は起訴済みの6件を含む計32件(被害総額2560万円相当)を裏付け、捜査を終えた。盗んだタイヤは約1160本にのぼり、捜査員からは「タイヤマン」と呼ばれていたという。

府警によると、石本容疑者は「仕事をせず、家賃が払えなくて困っていた」と供述。数年前に飲食店で知人から「カー用品店の駐車場の新品のタイヤは盗みやすい」と聞き、タイヤ窃盗に手を染めるようになったと説明したという。

逮捕容疑は令和3年9月~5年7月、大阪府内を中心に京都や兵庫などの8府県のカー用品店からタイヤやホイールを盗んだとしている。

府警によると、石本容疑者はレンタカーに盗んだタイヤを積み込み、福井県のタイヤ買い取り販売店で売却。これまでに約520万円を手に入れていたという。防犯カメラの捜査などから発覚した。

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