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2024/01/31(水) 08:23:08.85ID:HG52h8Hgスペースワンが建設したロケット発射場「スペースポート紀伊」＝令和４年１２月、和歌山県串本町
和歌山県串本町で宇宙事業会社「スペースワン」（東京）が計画するロケットの１号機打ち上げが３月９日に決まり、同町などの関係者は喜びに沸いている。令和４年３月までとしていた当初の発射予定から２年。同社は２０２０年代に年間２０機の発射を目標にしており、地元ではロケットが新たな観光資源になると期待している。
「やっと打ち上げの日が決まりうれしい。ロケットは観光振興だけでなく、子供たちの教育にも役立てたい」。同町の田嶋勝正町長はこう話した。
同町では、町役場旧古座分庁舎にロケット・宇宙関連の整備を行った「宇宙ふれあいホールＳｏｒａ（そら）―Ｍｉｒｕ（みる）」がほぼ完成。ロケット１号機打ち上げ映像を高精細映像の「８Ｋ」で放映する予定のシアターや、デジタル技術でロケット発射などを実感できる「ロケットミュージアム」などを設置。今年夏ごろにオープンする予定で、観光客や小中学校の修学旅行らに来てほしいという。
町企画課ロケット推進グループの宮本宏保班長は「町内の観光といえば海水浴や釣りなどだったが、ロケットという全く違う要素が加わる」と歓迎する。
スペースワンが建設した国内初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から１号機が打ち上げられる当日、発射場から南西約２キロにある同町の田原海水浴場が見学場になる。２発目以降も見学場を設置する方針で、同海水浴場での見え方を検証して場所を決めるという。
隣接の那智勝浦町も、発射場から北東へ約２キロ離れた旧町立浦神小学校を見学場とし、２発目以降も継続して活用する方針だ。
いずれの見学場も１号機打ち上げの当日は有料（大人３千円）で運営される。それぞれの定員は約２５００人。
ロケット発射に伴う経済波及効果は大きく、県は１０年間で６７０億円に上ると試算している。同社が地元関係者でつくる協議会で１号機打ち上げ日程を明らかにした２６日、下宏副知事は「地域振興の大きな起爆剤の一つ。成功に向けて地元としてしっかりと支えていく」などと述べた。
３月９日の発射は午前１１時～正午ごろの予定。天候などの状況で延期される可能性もあり、１０～３１日を予備期間としている。
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ロケット１号機の打ち上げ日程が明らかになったことについて、岸本周平知事は３０日の定例記者会見で「県としてはありがたい。全国から打ち上げを見に来る人が大勢いると予測できるので、歓迎したい」と波及効果への期待を示した。
岸本知事は「現地の宿泊施設（の予約）が完売と、大変な期待をいただいている。受け入れ態勢に万全を期し、渋滞しないような準備も県警と進めている。できるだけ多くの人が安心して、安全な状況で打ち上げがみられるように準備をしていきたい」と述べた。
https://www.sankei.com/article/20240131-VCKFMEKXZ5PZZAUEUACOTCDTGM/
