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2024/02/06(火) 08:15:30.87ID:4+kBq3ts衆院予算委員会で立憲民主党の岡田克也幹事長（左）の質問に答弁する岸田文雄首相＝５日午後、国会・衆院第１委員室（春名中撮影）
５日、衆院予算委員会で令和６年度予算案を巡る与野党の本格論戦が始まった。自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件によって政府与党に逆風が吹いている。次期衆院選で政権交代を目指す立憲民主党は岡田克也幹事長が党の最初の質問者となり、対決姿勢を鮮明にした。岸田文雄首相は防戦に追われた。
「裏金で自民党がまわっていた。非常に深刻な事態だ」
岡田氏は５日の予算委でこう批判した。安倍派（清和政策研究会）や二階派（志帥会）の幹部らの説明が必要だとして政治倫理審査会への出席を求めた。
首相は「説明責任を果たすことは極めて重要だ。国会での説明は国会で判断してもらわなければならない」と述べた。政治改革を巡り「強い覚悟でやるのが私の責任だ」と強調したが、煮え切らない答弁もあった。
岡田氏は「裏金問題はいつからか。安倍派は２０年以上やっているという話もある」と語り、同派会長だった森喜朗元首相を自民の聞き取り調査の対象にするよう提案した。首相は「聞き取りの範囲は聞き取りを進める中で判断していく」と述べるにとどめた。
政党から議員個人に寄付され、使途公開の必要がない政策活動費も議論の焦点だ。岡田氏は「領収書もいらない合法的な裏金だ」と指摘。立民などは廃止、公明党が使途公開を求めていることを踏まえ「自民の考えを示してもらいたい」と迫った。首相は「プライバシーや営業秘密を守るという観点は重要だ。党の戦略的な運営方針が他の政治勢力や諸外国に明らかになることで不都合が生じる」と反論した。
立民の井坂信彦氏は、不記載分や政策活動費は使途などによっては「脱税」の可能性があると指摘。自民の二階俊博元幹事長が幹事長在任中に受け取っていた約５０億円の政策活動費の使途を確認するよう首相に求めた。首相は「確認するまでもなく、必要な経費として適切に使用されていると認識している」などと述べ、確認に慎重な姿勢を示した。
井坂氏は「脱税天国のような答弁だ。こんな議員特権を認めたら、今日から『裏金国会』が『脱税国会』になる」と主張した。（沢田大典）
https://www.sankei.com/article/20240205-ZGHYV7AQIRLLNATULZ7JE5SOUE/
