0001きつねうどん ★
2024/02/16(金) 12:34:00.67ID:MIFLCqUL1966年に「建国記念の日」として復活したが、私はこの日があまり盛り上がっていないことを不思議に感じていた。「戦後レジーム」「自虐史観」の悪影響が色濃く残っているのだろう。
米国で相当するのは7月4日の独立記念日だ。1776年に英国からの独立が正式に宣言された日であり、独立宣言には「すべての人間の平等」や「生命、自由、幸福の追求」の権利などが、高らかにうたわれている。
独立戦争は83年に終結するまで多くの死傷者を出した。独立記念日は、彼らの勇気をたたえる日でもあり、学校教育でも必修だ。全米各地でパレードや、花火が打ち上げられる重要な祝日だ。
日本では、建国記念の日よりも、憲法記念日(5月3日)の方が、「改憲派」「護憲派」双方による集会などがメディアで取り上げられる。ちなみに、米国には合衆国憲法の制定を祝う日はない。
日本には、世界に誇るべき「八紘一宇」という建国の精神がある。日本書紀に記された神武天皇の即位建都の詔(みことのり)に由来したもので、徳のある国家の建設に加えて、世界を大きな家のように見立て、家族のように仲良くしていくという意味だ。
これを裏付ける歴史的なエピソードがある。
1919年、パリで第一次世界大戦の戦後処理のための「パリ講和会議」が開かれた。日本は、英国とフランス、米国、イタリアとともに「五大国」として参加した。当時、欧米の植民地支配や人種差別は当たり前だったが、日本は国際連盟創設を準備する委員会で、連盟規約に「人種差別撤廃条項」を盛り込むよう提案したのだ。
採決では、フランスや中華民国などの賛成11票、米英などの反対5票で多数を得た。だが、議長のウッドロー・ウィルソン米大統領が「重要事項は全会一致を要する」として不採択となった。
最近、岸田文雄首相が「共生社会と人権」をテーマにしたシンポジウムに寄せたビデオメッセージに、日本人が外国人やマイノリティーを差別していると言及したことがSNSなどで批判を浴びていた。
私は、前出のエピソードのように、欧米よりも日本の平等意識は強かったと考えている。日本の理念をうとましく思ったのか、これ以降、欧米との対立が続き、結果的に第二次世界大戦に突入した。GHQが紀元節を廃止したのも無関係ではないだろう。
日本の建国の物語について、「神話上の話で事実ではない」という人もいる。それは大きな問題ではない。日本書紀などに記された「日本の理念」が長きにわたり、文化や伝統として日本人に根付いたことに変わりはない。
学校でも、積極的に建国の精神や神話について教えるべきである。これがないことも、戦後の自虐史観が続く原因になっている。いま一度、建国記念の日の意義を再確認し、日本と日本人の誇りを取り戻すべきだ。
■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『強い日本が平和をもたらす 日米同盟の真実』(ワニブックス)、『いまそこにある中国の日本侵食』(ワック)、『わが国に迫る地政学的危機 憲法を今すぐ改正せよ』(ビジネス社)など。
https://www.zakzak.co.jp/article/20240216-YIN2KSEZGRNHDIPBFXH6PO3QME/