あおり運転で一家4人が乗った車を停車させ、後続車を追突させたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた石橋和歩(かずほ)被告(32)に対する差し戻し控訴審の判決で、東京高裁は26日、懲役18年とした差し戻し後の1審・横浜地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。石橋被告は裁判官に対し「俺が出るまで待っておけよ」と述べたとの報道を受け、ネット上では非難の声があふれた。

 各社が報道した判決によると、2017年6月、石橋被告はパーキングエリアで駐車方法を非難されたことに腹を立て、神奈川県大井町の東名高速で、運転する乗用車で、静岡市内の夫婦と娘2人が乗るワゴン車に急な減速や接近を繰り返し、ワゴン車は高速道路上に停車。ワゴン車は後続のトラックに追突され、夫婦が死亡し、娘2人がけがをした。約1時間に及んだ判決の言い渡し後、石橋被告は裁判官に向かって「俺が出るまで待っておけよ」と述べ、退廷したという。

 この報道にX(旧ツイッター)には「まったく反省がないな」「車どころか裁判官まであおるとか本当にヤバいやつじゃん」「その捨てぜりふもう脅迫じゃん」「法廷侮辱罪を加算してもらいたい」「残された子たちがかわいそすぎる」といったコメントであふれた。

https://www.chunichi.co.jp/article/859241/