お隣・韓国では、一度捕まりながらも逃げ出す脱獄犯が増加傾向にあるようだ。

2月17日、韓国検察庁によると、2023年に懲役刑などを確定宣告された犯罪者のうち、3812人が刑執行を避けて逃走。この数字は、毎年発生する未執行者規模で歴代最多となった。

昨年新たに逃走した3812人と、2022年まで検挙できなかった未執行者2265人を合わせると、未執行者はなんと6077人に及ぶ。

検察は昨年、このうち3683人を捕まえて刑を執行した。これは歴代最多検挙成績だが、昨年末時点で約2200人が未だ逃走生活を続けている。

こうした状況が起きる理由としては、有罪を宣告された被告人が無罪を主張し、上級審で争ってみようとすると、裁判部が法定拘束をしない事例が増えたからだ。

また、不拘束裁判の中には被告人が裁判に出席しなくても、裁判所に所在把握義務がないうえ、24時間監視も事実上不可能なのだ。そのため、宣告当日は裁判に出席せず、結果を聞いて逃走するケースが多いのだ。

また、問題なのは逃走した容疑者が、さらなる犯罪を重ねる傾向が多い点。逃走犯を捕縛するにしても、住所や電話番号を変更されてしまえば再逮捕は難しい。

こうした事態に、韓国内でも「人権とは別に疑わしい場合は拘束すべきだ」「ウリナラ(我が国)は犯罪者に甘い犯罪天国!」など、批判の声が相次いでいる。

ここまで逃走犯が多いとなると、市民の不安も当然だ。簡単に逃走できない手段の確保が必要だろう。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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