ベッドに寝たまま布団やシーツを濡らさずにシャワーを浴びる。そんな驚きの商品が開発されました。

 コンパクトなボディにホースがついたスタイリッシュな機械。
 札幌市で開かれた商品発表会でお披露目された、その名も「switleBODY」。
 東京の家電メーカーが開発したシャワーです。

シリウス 亀井隆平社長
「世界初であることが認定されました」

 一体、何が世界初なのか。
 実はこの商品、シャワーヘッドの先端からお湯とボディソープを吹きつけ、すぐに吸い取ることで、布団やシーツを濡らさずにベッドに寝ながら体が洗える世界初のシャワーなのです。
 お湯の温度は38度から42度まで1度単位で選択することができ、電源があればどこでも使うことができます。

鈴木皓太記者
「水が出ている感覚はあるが、そのまますぐ吸い取られて全然水が垂れていない印象。気持ちいい」

 人手不足が深刻な介護の現場でも、特に重労働とされる入浴介助。
 寝たきりの高齢者でもベッドに寝たまま体が洗えるので、介護する人の負担を軽減することができます。

参加した看護師
「1人ではできることがなかなかない。(寝たきり)で入浴ができない患者さんがいるのであると違ってくるかな」

 活用が期待されるのは介護の現場だけではありません。
 
 およそ1リットルの水があれば、成人男性1人の全身が洗えるため、能登半島地震では水が足りない被災地に届けられ、利用した被災者から喜びの声があがったと言います。

シリウス 亀井隆平社長
「(石川県)珠洲市の要請で持ち込んだ。2週間近くお風呂に入っていない人がたくさんいた。非常に喜んでいただいた」

 世界初の寝たまま体が洗えるシャワー「switleBODY」は、18万4800円で4月、販売される予定です。

 また、メーカーは、来年4月に介護保険の適用を目指していて、適用されれば月1000円程度でレンタルも可能になるそうです。
 開発したメーカーは販路を広げるため、今後、全国で説明会を開催する予定です。

https://www.hbc.co.jp/news/6cef9687d2a0197773dbd236558da067.html