公設第二秘書の給与は公金が原資である。
その秘書給与を巡る事件を引き起こした国会議員として思い出されるのは、辻元清美参議院議員。
代議士だった02年当時、勤務実態がない政策秘書の給与を
詐取していたことが「週刊新潮」の報道で明らかになり、翌年に逮捕。
04年に有罪判決が下っている。

さらに、やはり今回入手した広瀬氏とB氏の、
秘書のボーナスについてやり取りするLINEのスクリーンショットには、
広瀬氏のこんなメッセージが残されていた。

〈やっぱり違法なことだから、もうやらない、
あるいは新しい人が入るかもしれない、でもよい。とにかく奥さん(A氏の妻)にはやめてもらおう。
まずは彼(A氏)がくすねたことを明らかにしておかないといけないから、そこはよろしく〉

A氏の妻の分の賞与をA氏が「くすねた」と広瀬氏が疑っているように読める。
しかし本来、A氏の妻の分の賞与はA氏夫妻の家計に入るのだから、
それを「くすねた」などと疑うこと自体が不可解。

そこからもやはり広瀬氏が、A氏の妻の分の給与や賞与を
上納させていたのではないか、という疑惑が浮かび上がる。