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撤去前の朝鮮人追悼碑。「記憶 反省 そして友好」と刻まれたプレートや、ハトの陶板レリーフ(奥)があった 

 群馬県立公園「群馬の森」(高崎市)にあった朝鮮人追悼碑をめぐり、市民団体が5月11日、前橋市の県教育会館で追悼集会を開く。県に碑が撤去されてから初めての開催。碑の本体から取り外していた「記憶 反省 そして友好」と刻まれたプレートや碑文などが披露されるという。

 主催は「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」。建立時の2004年から毎年、碑の前で集会を開いていた。参加者の一部が「強制連行」と口にしたことが後に問題視されたため、13年から場所を移して開催されている。今回が20回目になる。

 碑は1月末、県が代執行で撤去した。その際、碑のいわれを記した碑文やプレートなど3点が取り外されており、会場に並ぶという。また、前橋市の美術作家、白川昌生さんが、布をつかって追悼碑を表現した作品も展示する。

 集会は午後2時から。共同代表の川口正昭さんは「碑はなくなったけれど、異国で犠牲になった方々を追悼する思いは消えない」と話し、活動の継続を誓う場にしたいという。(高木智子)

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