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辞職の届け出を県議会議長へ提出した、静岡県の川勝平太知事(中央)=10日午前、静岡市葵区(岩崎叶汰撮影)

10日に辞職願を静岡県議会議長に提出した同県の川勝平太知事(75)は辞職願を提出する前、現在の心境を報道陣に問われた際、「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と戦国時代の武将、明智光秀の娘で細川忠興の妻として知られる細川ガラシャの辞世の句を引用した。散り際の大事さを説いた有名な一句だが、川勝氏の場合は自身の失言によって辞任に追い込まれた形とあって、SNSでは辞世の句の引用に厳しい声が寄せられた。

細川ガラシャは明智光秀の三女として出生し、細川忠興の正室となった後はキリスト教に改宗した。関ヶ原の戦いを巡り、西軍の石田光成はガラシャを人質にとろうとしたものの拒絶。ガラシャは家臣に刀を突かせ、壮絶な最後を迎えたとされる。「散りぬべき~」は辞世の句として知られ、「花は、散る時期を知っているからこそ美しい。人もそうありたいものである」という意味が込められている。

川勝知事は自身の「散り際」を巡り、ガラシャの辞世の句を引用したとみられるが、今回の辞任は自身の失言が発端となった。それだけにX(旧ツイッター)では「散りぬべき時を知らぬ人だったから、こんなことになった」「『散りどき』ではなくて『逃げどき』が美しければ良いんでしょう」などといった厳しい声や皮肉が相次いだ。

Xでは「細川ガラシャ」が一時トレンド入りした。

https://www.sankei.com/article/20240410-PT556MBQ2BACTAERBO7ZCYLK2I/