駆除したシカやクマの死骸を微生物などを使って分解する北海道初となる処理施設が北海道南部の福島町に完成しました。

 福島町に完成した「有害鳥獣減容化施設」は、駆除したヒグマやエゾシカの死骸をタンクに入れたあと微生物を使って分解し、最終的に水と炭酸ガスにしてしまうものです。

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タンクにエゾシカを投入

 これまで死骸は可燃ごみとして扱っていましたが、施設の完成により解体処理の効率化が期待されます。

 4月11日、町で竣工式が行われたあと、実際にシカ1頭を装置に投入する様子が報道陣に公開されました。

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死骸は微生物によって完全に分解

 総事業費は約1億500万円で、1日120キロの処理を想定しています。

 地元福島町のハンターは基本的に持ち込み無料となっています。

 福島町では大学生がヒグマに襲われ死亡するなど、2021年から2023年にかけてヒグマによる人身事故が相次いでいます。

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=41869