北海道東部に位置する標津町(しべつちょう)は、日本有数の鮭の産地として知られている。標津町に住むツイッターユーザーから、2021年11月17日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題になっている。

写真は、食器からあふれんばかりのイクラ丼だ。これが「今日の給食」とはどういうことだろう?

「道東すごすぎ...」というコメントも添えられているが......。

投稿者「NG」(@nagi0467)さんが投稿したツイートには、10万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(11月22日現在)。続けて「こちら道東の標津町という町です! 動植物も食べ物も独特な歴史も、魅力的な良い町なのでぜひ」ともツイートされている。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「まるで宝石箱やぁ〜」 「ギョッとしそうです」
「道東行ってみたいです!!」
「イクラ丼とかしばらく食べてない...(by群馬)」
投稿者「NG」さんは、「イクラは町内の水産加工業者でつくる団体が毎年無償で提供してくださってます」ともツイートしている。詳しい話を聞きたいと思い、Jタウンネット記者は、「NG」さんと標津町学校給食センターに取材した。

「子どもたちにふるさとの味を伝えたい」

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投稿者「NG」(@nagi0467)さんのツイートより

Jタウンネット記者が標津町学校給食センターに電話すると、センター長の佐賀周逸さんが次のように答えた。

「11月11日は、標津町の『ふるさと給食の日』です。標津町でとれた食材を使ってつくり、地元の産物の理解を深める給食です。標津町水産加工振興協会の皆さんからイクラを無償提供していただき、標津町内の小中学校の生徒454人にイクラ丼を食べてもらいました。標津町水産加工振興協会からのイクラの提供は、今年度で24回目となります」(佐賀センター長)
また同日、標津漁業協同組合女性部の皆さんからは、「鮭のすり身」を無償提供されたという。こちらは醤油仕立ての温かい鮭のすり身汁として、イクラ丼に添えられたとのこと。他にも、標津町特産の鮭の切り身、鮭節、知床大根なども添えられ、なかなか豪華な「ふるさと給食」となったようだ。

ほかの地域の住民には驚きの給食は、「子どもたちにふるさとの味を伝えたい」という標津町水産加工振興協会や標津漁業協同組合女性部など、地元の漁業関係者の思いが込められているのだ。

冒頭ツイートの投稿者「NG」さんは、ツイッターでの反響についてこう語っている。

「この給食を食べたことがあるという地元の方々のツイートを見て、嬉しい気持ちになりました」
ツイッターには、北海道出身者、標津町出身者からの「懐かしい」というリプライも多かった。「ふるさとの味」は多くの人々の心に深く残り続けているようだ。

思い出に残っている「地元ならではの給食」教えて!

「NG」さんのツイートには、「気仙沼はフカヒレ出るよ」「山口はふぐの唐揚げとか出てた」「富山でも紅ズワイガニが給食に出る地区があるんだなー」といった各地の「ご当地給食」情報も寄せられていた。

https://j-town.net/2021/11/24329247.html