民主主義サミットの開催に、中国側は反発を強めています。北京から報告です。

 (北里純一記者報告)
 10日朝の新聞ですが、タイトルに「民主主義サミット、疑問の声が上がるなかでの開催」、そして「アメリカがわざと分断を作り出した」などと早速、批判しています。

 このサミットに向けて中国政府、「中国にも独自の民主主義がある」がという主張を繰り返してきました。

 支局のすぐそばを走る幹線道路沿いに、中国共産党が掲げる重要な価値観をまとめたモニュメントがあるんですが、上から2番目に「民主」という文字が書かれています。こうしたアピールは、街の至る所で見ることができます。

 そして、中国政府は先週「中国の民主」と題した白書も発表しました。

 このなかでは「民主主義の形は1つではなく、中国は独自の民主主義を実践してきた」として、今の体制が多くの国民の支持を得ているといった主張が展開されています。

 中国政府としては、今回のサミットを通して中国批判が高まり、開幕まで2カ月を切った北京オリンピックに影響することも懸念しています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000237944.html