10年前、長崎県対馬市の寺で起きた仏像窃盗事件をめぐる裁判が韓国で続いています。
寺の住職が初めて裁判に参加することになり、13日朝、対馬市を出発しました。

仏像窃盗事件をめぐる裁判に参加するのは、長崎県対馬市にある観音寺の田中 節竜 住職です。

観音寺 田中 節竜 住職 「どうして10年間もかかってしまったのかなと。一刻も早く返還してほしい。それしかない。冷静に対処していく」

田中 住職が返還を求めるのは、長崎県の有形文化財に指定されている「観世音菩薩坐像」です。

2012年、韓国の窃盗団に盗まれました。

その後、韓国で発見され韓国政府が保管しているものの、仏像の元々の所有権を主張する韓国の浮石寺が引き渡しを求める裁判を起こしました。

一審では浮石寺への引き渡しを命じる判決が出ていて、現在、控訴審が続いています。

田中 住職は韓国政府側の「補助参加人」として、15日、韓国の大田高等裁判所で開かれる裁判に出席する予定です。

https://www.ktn.co.jp/news/detail.php?id=20220613001