テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は26日、外部中古車販売大手のビッグモーターが損害保険会社に保険金を不正に請求していた問題を受け、都内で記者会見を行ったことを報じた。

 兼重宏行社長は「皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけました。誠に申し訳ございませんでした。このような事態を招き、企業のトップとして非常に重く受け止めており、ざんきに耐えません」と謝罪し、26日付で辞任すると明らかにした。息子の兼重宏一副社長も同日付で辞任する。

 会見で兼重氏は、初めて不正を知ったのは、外部弁護士による調査報告書を受領した6月26日という。「報告書が出るまで知らなかった。こんなことまでやるのかとがく然としました。本当に許しがたい。天地神明に誓って知りませんでした」と強調した。

 コメンテーターで同局の玉川徹氏は不正行為を「経営陣が全然知らなかったんですよという話で昨日の会見は通されている」とし「それが本当にそうなのかな?というのが非常に疑問なんです」と指摘した。

 その上で「もともと非常に独裁的な体制の下に経営が行われていた」とし「独裁者というのは末端のことまで知りたがるのが通常なので、知らなかったというのが心情的に不自然」とコメントしていた。

 さらに調査報告書には昨年1月の時点で工場長の不正行為を社長、副社長に内部告発していたことが記載されていることから「その時点では知っている。知らなかったではない」と指摘し「昨日の時点で過去に関して全然知らなかったというのはこの一件でも全然通らない」と断じていた。

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