先島島民を苛斂誅求に搾取し続けた鬼畜・琉球王国の実態がこれ。この請願提出すら
琉球士族によって邪魔され続けた。先島島民を牛馬のように奴隷化していた
鬼畜の琉球王国が、明治政府の琉球処分によって地上から消えて本当に良かった。


■沖縄県宮古島 島費軽減及び島政改革請願書■        (その1)

   請 願

 沖縄県宮古島の平民西里蒲他一名は、憲法の条項に従ってここに星亨衆議院議長に
請願致します。私たちは沖縄県宮古島の住民で、今日まで人頭税を支払ってきました。
人頭税は支払い分を現物で納め、平均一人当たりの納税額は年額2円以上になります。
内地と違い、宮古島での生活は貧しくとても大きな負担となっています。
 更に私たちの生活を困難にしているのが、男女ともに一人につき粟何俵を納めるべし
という決まりです。 これは各部落によって事情は違いますが少なくとも一家で5〜6俵
(300 〜 360kg)の納付が義務付けられ、家族の多い家では16〜17俵(960〜1020kg)
を納めることになっています。 しかし納付義務量を納めることが出来ない家は、粟の
代わりに馬を売ったり、豚を売ったりして不足分の埋め合わせをしています。
 また番所からは 「この家では、金額にして幾らいくらの値の麻糸を納付しなさい」
とか「お前の家からは誰々が番所に通い織り機を使って、紺細上布や白上布、白木綿布
を織るように」との命令を受けます。 麻糸の納付を命じられた家では原料を那覇の商人
から購入しなければならず、原料の値上がりで納税負担がとても大きくなっています。
 宮古島から沖縄県庁に納めるべき毎年の納税額は、定額で粟の数量にして 5,408石
5斗9升6合9勺8寸(約812トン)となっており、もともと収穫量が十分でなく、そのすべ
てを粟で納付するのは難しいために不足分を上布をはじめ他の布類で納めています。 
今年8月の宮古島の相場で計算すると、粟の総量は30,071円79銭9厘3毛(現在の金額で
およそ1億1,430万円)になり、粟と織物を合わせた納税額の合計は、37,167円81銭
3厘(現在の金額で約1億4,124万円)となります。