https://mainichi.jp/articles/20211220/k00/00m/040/038000c

毎日新聞 2021/12/20 10:59(最終更新 12/20 10:59) 424文字




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京都府

 丹後地方の住民でつくる「丹後の自然と暮らしを守る会」は、京都府北部で計画されている風力発電事業の中止を求めてオンライン署名活動(https://www.change.org/tango845365)を始めた。クマタカなどの希少な生き物が生息する自然環境や生態系に影響し、川に土砂が流出するなど災害や事故の危険性が高まると訴えている。

 会によると、風車の建設予定地は、古代から修験道の霊場とされてきた京都府京丹後市丹後町の依遅ケ尾山一帯(15基)▽里山の暮らしが広がる宮津市日ケ谷から伊根町菅野(12基)▽日本最古とされる羽衣伝説が伝わる京丹後市大宮町から峰山町の磯砂山一帯(14基)。山陰海岸ジオパークや丹後天橋立大江山国定公園の一部で、豊かな自然景観が大きく変わると指摘している。



 同会は「住民の合意と理解が十分に得られない中で、巨大な風車の建設計画が進んでいる」と訴え、署名を国や府、京丹後、宮津両市、伊根町などに出すとしている。【塩田敏夫】