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毎日新聞 2021/12/24 21:22(最終更新 12/24 21:22) 474文字




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鹿児島県西之表市の馬毛島=4月6日、本社機「希望」から

 米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転先として防衛省が基地建設を計画している鹿児島県西之表市の無人島・馬毛島を巡り、政府は24日、自衛隊基地の施設整備費として3182億9000万円を盛り込んだ2022年度当初の防衛予算を閣議決定した。施設は滑走路や駐機場など。この計画で施設整備予算が計上されるのは初めて。

 馬毛島の基地計画を巡っては西之表市で賛否が拮抗(きっこう)。八板俊輔市長は計画反対を表明しており、閣議決定に対し「施設整備の影響が調査中で判断材料が示されない中、性急すぎる。地元理解が得られない限り予算執行してはならない」とコメントを出した。



 防衛省は同日、西之表市などがある種子島を訪問。同市と中種子町、南種子町に予算内容を説明した。施設整備費の内訳は係留施設・仮設桟橋に1129億円、滑走路・駐機場・燃料施設に884億円など。いずれも22年度中に結ぶ契約額の合計で、支払われるのは548億9400万円。

 基地建設の環境アセスメント(環境影響評価)は終了時期が決まっていないが、防衛省は終了後4年間で完成を目指すとしている。【白川徹】