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毎日新聞 2022/1/9 17:37(最終更新 1/9 18:28) 546文字




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渡辺明王将と藤井聡太竜王の対局を大盤で解説する森内俊之九段=静岡県掛川市の大日本報徳社で2022年1月9日、武内亮撮影

 第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、掛川市教委、静岡新聞社・静岡放送後援、島田掛川信用金庫、ゼロの会、掛川市、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓協賛)が行われている静岡県掛川市で9日、現地大盤解説会が開かれている。

 大盤解説会は午後2時、対局場の掛川城二の丸茶室近くにある大日本報徳社で始まり、将棋ファンら約50人が参加。立会の森内俊之九段(51)が初手から振り返りながら、渡辺明王将(37)と藤井聡太竜王(19)の指し手の狙いや現在の形勢について解説した。



 森内九段は「これまでの両者の対局から、研究の手順がぶつかってテンポよく進むと予想していたが、本局は穏やかな出だしとなりました。渡辺さんが後手番らしく少し妥協した戦型を選択したためだと思います」と指摘。また、藤井竜王が昼食休憩前に指した8六歩(41手目)について、「最初は何が起きたか分からないぐらい衝撃を受けました。10年前の感覚ではまずあり得ない手です。藤井さんだから何も言われませんが、初心者が指したら『何だ、この手は』と怒られそうです」と話した。

 対局2日目の現地大盤解説会は10日午前10時から終局まで、大日本報徳社で行われる。【武内亮】