2022年01月18日19時30分



トンガで2022年1月15日に起きた海底火山の噴火で、改めて巨大噴火への関心が高まっている。まだ現地の被害状況の詳細は明らかではないが、火山付近の島が吹っ飛び、消滅したという。津波が遠く離れた日本や米国西海岸にも押し寄せた。

専門家の中にはさらに大きな「メガ噴火」が日本でも起きるリスクについて警鐘を鳴らす声もある。

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トンガで海底火山大規模噴火(提供:気象庁/AP/アフロ)



噴火レベルは5か6
火山の噴火規模は、0~8の「VEI」指数で表される。レベルが一つ上がるたびに、規模が約10倍になるという。

18日の朝日新聞によると、神戸大の巽好幸名誉教授は、今回のトンガの噴火について1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の噴火と同じVEI6級ではないかと試算。

トンガの火山を長年研究してきたニュージーランド・オークランド大のシェーン・クローニン教授は同紙の取材に対し、噴火の時間が短かったことからVEI5レベルではないかと語っている。

同教授によると、この海域では900~1000年に一度、このレベルの噴火が繰り返されているという。

また、地震と火山を研究している鹿児島大学の井村隆介准教授はFNNの取材に対し、衛星写真をもとに、「この噴煙の広がっている広さが、関東地方一円に広がるくらいの大きさの噴火なんです。この規模の噴火というのは、世界でも100年に1回あるかないかというような、非常に大きな噴火です」と語っている。


強大な爆弾の上に住む
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