https://www.sankei.com/article/20220219-UNAF6OLNB5NDFKPZFOXTHDIHVQ/
2022/2/19 07:00


https://www.sankei.com/resizer/J9aGtHPaQ3bKKoqcoMqX714FvMY=/1200x0/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/QKENEZD64ZJTHE2YQJQTKK4WBE.jpg
1月26日、マスクを着用して行き交うソウル市民ら(共同)

日本人ビジネスマンとの会食の際、銀行支店長が時間に遅れてあわただしくやってきた。支店でコロナ感染者が出たので自らの感染有無をチェックするため検査キットを薬局で買ってきたという。陽性なら会食は中止になるので一同4人、緊張して見守るなかテーブルの上で検査をはじめた。

約15分後に陰性と結果が出て拍手喝采。ここでやっと乾杯となったが、韓国の感染者はついに1日当たり10万人を突破し、周辺で感染者発生をよく耳にする。政府も防疫強化と客商売活性化という矛盾した対応に頭が痛い。新たな緩和策は店の営業時間が1時間延長で午後10時までとなったくらい。客は6人まででワクチン証明(QRコード)が必須などはそのままだ。

日常的な規制は依然、厳しい。バスに乗ってマスクが鼻からずれていると決まって運転手から「ちゃんとマスクして!」とどなられる。言うことを聞かないと約1万円の罰則になっている。銀行や百貨店、コーヒーショップでも、従業員にマスクをゆるめて声をかけようとするとすぐ「マスク!」と注意される。

飲食店でも料理が出るまではマスクをしていないとしかられる。いささかマスク疲れである。こんなマスク主義≠烽「いけれど飲食中のあの大声の方を何とかしてよ、とふてくされるのだった。(黒田勝弘)