米国防総省の高官は3日、ロシア軍は国境付近に集結させた戦闘部隊のうち90%をウクライナ国内に投入したが、大きな戦況の変化はないとの見方を示した。首都キエフなどウクライナ北部ではロシア軍の「停滞」が続き、南部での進軍が目立つ展開となっている。

 ウクライナ南部では2日、主要都市ヘルソンがロシア軍に制圧されたと伝えられた。だが米当局としては、制圧はまだ「確認できていない」という。仮に制圧となれば、黒海沿いを西進してムィコラーイウに向かい、主要都市オデッサに陸上から迫る可能性があるという。

 この数日は南部でのロシア軍の進軍が目立つ。北部では燃料や食料補給に苦しんでいるのに対し、南部は8年前からロシアが占領するクリミア半島が拠点として機能しているためだという。

 北部では、ロシアの地上部隊…(以下有料版で、残り441文字)

朝日新聞 2022/3/4 4:10
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