トヨタなど国内8社出資のラピダス、次世代半導体開発でIBMと提携

先端半導体の開発でIBMとの提携を発表したラピダスの小池淳義社長(左から2人目)(13日)

 次世代半導体の国産を目指すラピダスは13日、米IBMと先端半導体の技術開発で提携すると発表した。
先行するIBMと開発に取り組むことで、2027年の量産化に向けた技術の確立を図る。

 半導体は、回路の線幅が細かいほど性能が高い。
IBMは、生産技術が確立されていない回路線幅2ナノ・メートル(1ナノ・メートルは10億分の1メートル)世代の試作に成功している。

 ラピダスは今後、IBMなどで作る米ニューヨーク州の研究拠点に研究者や技術者を派遣し、技術を習得する。
ラピダスの小池淳義社長は13日の記者会見で、「IBMが技術をしっかり持っていて、確実に実現できる自信がある」と述べた。

 ラピダスにはトヨタ自動車やNTTなど国内企業8社が出資。
今月6日には、ベルギーの研究開発機関「imec(アイメック)」と技術開発で連携すると発表した。

 あらゆる工業製品に使われる半導体は、経済安全保障の観点からも供給網の確保が課題となっており、ラピダスには政府も助成する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d010419277766a2ba07abb7ab95a2ad3d613d1cd