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|畳の縁(へり)を踏んではいけない理由とは?

⬜︎紋縁(もんべり)を踏まないため

畳のへりには無地のものと柄入りのものがありますが、柄が入っているへりを「紋縁」というそうです。
この紋縁には、その家の家紋があしらわれていることも多かったとか。
つまり、へりを踏む=家紋を踏むということにつながり、大変失礼なことになるというわけですね。
そのため、商家や武家の子どもは、紋縁を踏まないよう厳しくしつけられたのだそうです。

⬜︎身を守るため 

武士や忍者が活躍していた時代に、暗殺の手段の一つとして用いられたのが、床下から武器を突き出すというものでした。
その際に狙われたのが畳のへりとへりの隙間です。
わずかな隙間から漏れる光で位置を特定されるのを防ぎ、身の安全を守るために畳のへりは踏まないようになったそうです。

⬜︎畳を傷めないため 

昔の畳は今よりも耐久度が低いものだったといわれています。特にへりの部分は擦り切れやすく、踏むと畳を傷めてしまう原因にもなったそうです。
植物染めを使った質素なへりだけでなく、豪華なへりも金糸や銀糸を多く使っており、非常にデリケートで破れやすいものだったようです。

畳のへりを踏んではいけないというマナーは、たしなみ、時代背景、実用という要素が絡み合って生まれたものなのですね。

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なぜ畳の縁(へり)を踏んではいけないの?
ハルメク365|公開日:2020/05/11 更新日:2023/05/18
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