テレビ朝日の玉川徹氏が15日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、若者を苦しめる日本企業の雇用の慣習を指摘した。

 日本企業の賃金が上がらないという話題。経済評論家の加谷珪一氏が、日本では欧米のように転職が当たり前ではないため、企業がコストをかけて優秀な人材を雇うということをせず、平均賃金の底上げがされないと説明。また、非正規雇用の割合が1990年は20・2%だったのに対して2020年では37・2%になったと伝えられた。

 玉川氏は20代の男性で非正規雇用が増え続けていると指摘。「企業が、すでに就職しているわれわれ中高年の雇用を守るために若者の雇用を絞った」と分析した。

 続けて「われわれ正社員の雇用を守るのが既得権になって若い世代の非正規がどんどん進んだ」とし“正社員既得権”が強力に存在し、人材の流動化を阻んでいると説明した。「日本の中では『年功序列』と『首を切れない』っていうところが、実は若者を追い詰めているという側面も多大にある」と自説を展開。「(正社員の)首を切るのに反対してきたのは、われわれの世代の特に労働組合。労働組合が日本の社会を変えるのに反対してきた」と“原因”を指摘した。

https://www.daily.co.jp/gossip/2021/12/15/0014916994.shtml