米消費者情報専門誌「コンシューマー・リポート」がまとめた自動車ブランド最新年間ランキングで米電気自動車(EV)メーカー、テスラが大きく順位を落とした。デザイン変更が不評だったほか、信頼性の問題が重しになった。

  同誌の17日の発表によると、2021年番付でテスラは32のブランドの中で23位と、前年から7つ後退した。またEV分野の22年「トップピック」でテスラの「モデル3」が外れ、その地位をフォード・モーターの「マスタング・マッハE」に譲った。

  同誌の自動車試験担当シニアディレクター、ジェイク・フィッシャー氏はインタビューで、テスラの番付低迷の要因としてセダン「モデルS」のデザイン見直しを挙げた。同社の「ヨーク」型ハンドルについて、「つまらない」とし、「あまりうまく機能しない」と指摘した。

  テスラに電子メールでコメントを要請したが、返答はなかった。

  最新ランキングではスバルがマツダに代わって首位の座を獲得した。日本のメーカーはトップ5のうち4つを占めた。

  米国勢は不振で、トップ10に入ったブランドはなかった。国内で最高の順位だったゼネラル・モーターズ(GM)のビュイックで11位。ただGMの「GMC」とステランティスの「ジープ」はそれぞれ下から2番目と最下位だった。

  日産自動車の「セントラ」と「ローグスポーツ」は小型車とサブコンパクトスポーツタイプ多目的車(SUV)でそれぞれ首位、スバルの「フォレスター」が小型SUVでトップに選ばれた。トヨタ自動車の「プリウス」と「プリウス・プライム」はプラグインハイブリッド車(PHV)、ホンダの「アコード」は中型セダンでそれぞれ最高位となった。

  同誌はランク付けに当たって路上試験や信頼性、消費者満足度、安全性を考慮する。フィッシャー氏によると、番付はメーカーのラインアップにある各車種のスコア平均で決まる。

原題:

Tesla Falls in Consumer Reports Ranking After Design Changes (1)(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-17/R7GVQPDWLU6A01