地球上の生物の中には、生き残る為に想像もつかない行動を取るものがいます。

動物たちがどんな技を使い、身を守っているのかを海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。

信じられない方法で身を守る生物「ヌタウナギ」と「ジバクアリ」
古代から生き延びている謎の多い生物「ヌタウナギ」には、長い間生き延びられた理由ともいえる護身術があります。

【1】3億年前から生息する「ヌタウナギ」の生き残りかた
「ヌタウナギ」は約3億年前からほぼ変化する事なく生きており、生きた化石と呼ばれています。この謎の生物が長い間生き残っている理由としては、ヌタウナギが出す特殊な粘液が関係しています。

ヌタウナギは捕食者から身を守る為に、全身からぬるぬるした粘液を放出します。しかし、その物質には毒はありません。にもかかわらず、その粘液は捕食者を殺すのです。

ヌタウナギは、ほとんど海底に生息している為、サメなどの捕食者に攻撃される事があります。その時、ヌタウナギは皮膚からぬるぬるした粘液を分泌し、捕食者にそれを浴びせます。

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実は、この粘液は水分と混ざると膨張するという特性を持っています。それを吸い込んでしまった捕食者は、結果として膨らんだ粘液でエラを詰まらせ窒息死してしまうのです。

そしてヌタウナギには、鋭い歯があるため、最後はその歯で敵を捕食してしまいます。

【2】自分が犠牲になって若者を守る「アリ」の驚くべき生態
マレーシアには「ジバクアリ」と呼ばれる爆発して仲間を守るアリが生息しています。

ジバクアリは危険が迫ると、腹筋を曲げて体をバラバラにします。このとき、アリの体内の腺から毒のある粘着性の液体が放出されます。そして、この毒液が侵入者の体中に飛び散り、敵は生命機能が損なわれ徐々に死んでいきます。

この方法は、自身は犠牲になるが、仲間を守る為には非常に有効な手段です。しかし、敵が大きくなればなるほど、より多くのジバクアリが爆発する必要があります。ただ、アリの巣は数百万匹で構成されていることもあり、全体から見れば大きな損失にはならないのです。

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また、ジバクアリよりも効率的に的に攻撃するアリがいます。それはフランス領ギアナで見つかった「シロアリ」です。

このシロアリの戦い方は、先ずは年配の働き蟻が防衛任務に駆り出されます。シロアリの働きアリは一生かけて腹部の分泌腺から有毒な結晶を生成し、仲間を守るための任務がくるまで蓄えておくのです。

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年老いた働きアリは戦場に送り込まれると、唾液腺から出る化学物質を結晶に混ぜ込みます。すると、化学反応が起こり、発生した毒性物質が侵入者を麻痺させます。そして、他のシロアリが侵入者を倒します。このように、一部のアリの犠牲により、このシロアリは様々な攻撃者から身を守ることができるのです。

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