エアディベロップジャパン(ADJ)は、「Japan Drone 2022」(2021年6月21~23日、幕張メッセ)において、大型ドローン向けの超小型ガスタービン発電機を披露した。

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ADJが披露した超小型ガスタービン発電機[クリックで拡大]

 開発した超小型ガスタービン発電機は、重量30kgに対して出力は30kWで、重量当たり出力は1kW/kgを達成した。ドローンのパワーソースの重量当たり出力は、リチウムイオン電池が0.2kW/kg、燃料電池でも0.6kW/kg程度であり、これらを大きく上回ることになる。

 大型ドローンにこの超小型ガスタービン発電機を適用した場合、搭載重量は50kg、飛行時間は1時間を達成できると見込む。「既に大型ドローン向けで予約受注も入っている」(ADJの説明員)という。

 今後は、複数人が乗車できる空飛ぶクルマへの適用を目指して、500kWを目標とした大出力化に向けた開発を進める。「大型ドローンや空飛ぶクルマだけでなく、この高い重量当たり出力を生かして可搬型の緊急用発電機などの用途も開拓したい」(同説明員)としている。

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