生まれた当時、誤って雄と判定され、後に雌とわかって話題になったホッキョクグマの「ツヨシ」(18歳)が17日、「よこはま動物園ズーラシア」(横浜市)で死んだ。ズーラシアにツヨシを貸し出していた北海道の釧路市動物園が発表した。

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元気だった頃のツヨシ(2016年、釧路市動物園で撮影)

 ツヨシは、2003年12月に札幌市円山動物園で生まれ、生後3か月で雄と判定された。05年1月、釧路市動物園にいた雌の「クルミ」のところに“婿入り”したが、08年に詳しく調べたところ、性別を間違えていたことがわかった。

 ズーラシアには繁殖の目的で16年3月から貸し出されていた。釧路市動物園によると、死因は、肝臓などにできた悪性腫瘍。4月から食欲不振などがあったという。

 釧路市動物園では現在、雌の「ミルク」(9歳)と、円山動物園から借りている雄の「キロル」(13歳)の2頭を飼育展示している。

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