飲酒運転の撲滅活動に貢献したとして、新潟県警佐渡署は5日、佐渡市中興のローソン佐渡中興店のアルバイト店員の男性(40)に感謝状を贈呈した。

 店員の男性は8月29日夜、顔面から血を流し、ふらつきながら入店してきた50歳代男性が、缶酎ハイを買って車に乗ろうとしたため、「頭のけがはどうしたんですか」と呼び止めた。飲酒の有無を確認し、車の鍵を預かった上で店長(63)を通じて佐渡署に連絡した。

 駆けつけた同署員は、酒を飲んで同店まで運転したとして、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙した。顔の傷は酔って転んだ際に負ったという。

 同署の渡辺哲郎署長は感謝状贈呈式で「重大事故になったら大変だった。非常にありがたい」と感謝の言葉を述べていた。

 同署によると、管内の9月末現在の飲酒運転の検挙件数は前年同期比で5件少ない6件で、飲酒による交通事故は起きていない。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221005-OYT1T50207/