https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/11/01/20221101k0000m030005000p/9.jpg
スカンセン野外博物館内の水族館入り口=ストックホルムで2022年10月24日、AP

 スウェーデンの首都ストックホルムの「スカンセン野外博物館」内にある水族館から10月22日、毒ヘビのキングコブラが逃げ出した。職員らの捜索にもかかわらず捕獲に至らなかったが、最終的に飼育されていた元の施設に同30日までに自ら戻った。AFP通信などが伝えた。

 このキングコブラは体長約2メートル。飼育施設の天井にある照明設備のすき間から逃げたとみられ、水族館は一時閉鎖された。捜索に派遣された税関職員が爆発物・薬物探知などに使用する高性能のエックス線を使って飼育施設の周囲を調べたところ、一時は肉眼で見づらい壁と壁のすき間に潜伏しているのを発見。だが捕獲寸前で逃げられ、追跡が続いていた。その後、29日夜から30日朝までの間に「自分の寝床に戻っていた」(水族館)という。

 キングコブラは東南アジアやインドなどに生息。毒は即効性が強く、かまれた場合は即座に治療しなければ致死率が高くなる。【ロンドン篠田航一】

https://mainichi.jp/articles/20221101/k00/00m/030/007000c