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グループホームに寄贈されたバス停=愛知県豊橋市内、豊鉄バス提供

 「バスの来ないバス停」の贈り物――。愛知県豊橋市の豊鉄バスが、市内四つのグループホームに使わなくなった路線バスのバス停を寄贈した。認知症の入所者が施設を出て行方が分からなくなるのを防ぐのがねらい。職員が「バスが来るまで待ちましょうか」などと声をかけ、落ち着くまで過ごせる場所として効果が期待できるのではと、施設側から要請があったという。

 豊鉄バスのグループ会社、豊橋鉄道は2021年から乗務員・駅係員を対象に「認知症サポーター養成講座」を開いている。

 昨年12月からは豊鉄バスの乗務員にも対象を広げた。

 こうした講座などを通じて交流が始まった施設側にバス停の寄贈を決め、15日に届けた。バス停の名称は空欄にしてあり、それぞれの施設で名前をつけてほしいという。(戸村登)

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