https://news.yahoo.co.jp/articles/399957682be861897811e505b9657fa5c77d167a

『学習院女子と皇室』(新潮新書)の著者・藤澤志穂子さんが、卒業生の視点から分析する。

皇族の方々が学習院に通うメリットはどこにあったのでしょうか。「ノブレス・オブリージュ」教育の伝統はその一つでしょう。
またより実務的な観点で見た場合に、やはり学校側の受け入れ態勢がきちんとしていることは強調しておきたいところです。「皇族に仕える華族のための学校」という出発点に忠実なのは昔も今も同じです。

 筆者は学習院女子中・高等科では紀子さま(川嶋紀子さん)の1年下、黒田清子さん(紀宮清子内親王)の2年上、大学では法学部政治学科で秋篠宮さま(礼宮文仁親王)の2年下でした。
~中略~

 皇族を支える周囲の気遣いは並大抵ではありません。あえて対比すれば、秋篠宮家はそれらを当たり前の特権として享受し、さらなる自由を主張されている。

 一方で、現在の天皇家は、それらへの感謝の念を常に示していらっしゃるように思います。学習院大学に進まれた愛子さま、親として支える天皇・皇后両陛下を見ても、そんな印象を持ってしまいます。
 海外生活を別にすれば田園調布雙葉で過ごされた雅子さまが、愛子さまを幼稚園から学習院に進ませたのは、ごく自然な流れに思えます。筆者の私見ですが、愛子さまのご姿勢は、清子さんと重なります。
~中略~

 愛子さまも美化委員会に所属。校内では「進んで人に道を譲るような優しい性格」(同時期に女子部に在籍した生徒)でいらしたそうです。文化祭などの行事でチームが組まれた「創作ダンス」の発表会では、司会を担当されたとか。
お二人ともご自身の立場を自覚して、行動されていたふしがあります。ともに学習院大学で文学部日本語日本文学科(旧国文科)に進学されています。