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密造ワインにハズレなし… 「禁酒国イラン」の驚くほど充実した飲酒事情 [きつねうどん★]
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垢版 |
2024/05/13(月) 08:07:56.22ID:fjUCIre2
「厳格なイスラム教国」というイメージがあるイランだが、教義で禁止されているアルコールをひそかに楽しむ人は多いという。強権的な政府の下でたくましく暮らす市民の実生活を描いた『イランの地下世界』から、意外に種類豊富な酒類や吞兵衛たちとの飲み会事情を紹介する。

※ この記事は 『イランの地下世界』からの抜粋を編集したものです。

吞兵衛に国境なし──禁酒国でたしなむ酒の味

イランでは酒は違法であることに変わりはないが、薬物ほど暗いイメージはない。何しろイスラム革命前はイランでも飲酒は合法で、大都市にはバーやキャバレーなどが立ち並ぶ繁華街だって普通にあったのだ。

そうした文化の名残もあって、テヘランのような大都市では、よほど敬虔なムスリムや、体質的にアルコールを受け付けない人を除けば、ほとんどの人が多かれ少なかれ酒をたしなむ。

といっても、酒を販売または提供してくれるような店は当然ないので、こちらも薬物と同様、売人とコンタクトを取って、こっそり手に入れるのが基本だ。酒が欲しいときに売人に電話をすれば、いつでも自宅まで配達してくれる。

売人は吞兵衛の友達を通じて見つけるのがいちばん確実である。馴染みの客からの紹介となれば、向こうもぼったくったり、変な酒を売りつけたりすることはできないからだ。

ときどき、たまたま乗り込んだタクシーの運転手から、「酒が欲しかったら俺に連絡しろ」と電話番号を渡されたりするが、こういうのはまず失敗するのでやめておこう。

もちろん、酒は薬物と違って、その気になれば自分で作ることもできる。


『イランの地下世界』
若宮總 KADOKAWA
独裁的な権威主義国家として知られるイランのイスラム体制の欺瞞を暴きつつ、庶民の生存戦略と広大な地下世界を描く類書なき一冊



ハズレの少ない「密造ワイン」

たいていのイラン人は、郊外や故郷の田舎に「バーグ」と呼ばれる果樹園を所有している。バーグには、季節に応じてリンゴ、モモ、イチジクなど様々な果物がなる。

彼らは休暇ともなれば、こうしたバーグまで足を運び、果樹の手入れや収穫がてら、親戚や友人と一緒にバーベキューをしたり、お茶を飲んだりしながら過ごしている。それ自体は実に優雅で、健全なレクレーションだ。

ただし、バーグには当然、ブドウも大量にある。しかも、イランの強い日差しをいっぱいに浴びて育ったブドウは、甘くてみずみずしく、最高に美味ときている。

そうとなれば、吞兵衛のイラン人が考えることはただひとつ。そう、このブドウでワインを密造するのだ。

こうして自家製のワインを飲んでいる人もいるし、それを安く譲ってもらって飲む人もいる。やはり原料がいいせいか、密造ワインにはハズレが少ない。
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垢版 |
2024/05/13(月) 08:08:06.12ID:fjUCIre2
アラク(主に中近東で作られる酒)も干しブドウを原料としているが、こちらは蒸留酒のため、製造には特別な装置が必要で、ワインのように誰でも作れるわけではない。

私は一時期、近所に住むアルメニア正教徒の男性からアラクを買っていた。

キリスト教を信仰する彼らには、豚肉食と同様、飲酒のタブーもないので、ムスリムからは酒造りのプロフェッショナルと見なされている。実際、彼の造るアラクは素晴らしく、風味はもちろん、酔いの回り方も醒め方も文句なしだった。
 
密造酒としては、ワインやアラク、それにビールが、イランでは広く親しまれている。ただ、密造ビールの多くは妙な甘さがあり、苦みとキレに欠けるので、日本人にはあまりおすすめできない。吞兵衛のイラン人も、たいていワインかアラクを飲みつけている。

密造酒のほかに、主に陸路で周辺国から密輸されるウオッカやウイスキー、缶ビールなどもある。だが、密輸酒はべらぼうに値が張るので、普段の晩酌には贅沢すぎる。どちらかというとパーティー用、もしくは富裕層向けといった感じだ。

ただし、イラン人が毎週末のように開いている親戚同士のパーティーなどで、酒が出されることはない。自分の親など身内の面前で酔っ払うのは、はしたないことと考えられているからだ。そのあたりには、一応ムスリムらしい文化が残っている。

では、いつ飲むかといえば、気心の知れた仲間だけで集まるときだ。



イラン人も酒で憂さ晴らし

私の飲み友達は、30代のタハ君(仮名)とその彼女さんである。3人で絨毯の上にあぐらをかいて座り、密造のワインやアラク、ビールなどを飲み交わす。

イランという国は、政治的にも社会的にも日本ほど安定していないので、普通に暮らしていても、毎日のように予期せぬハプニングに見舞われる。


押収した酒瓶を破壊するイランの治安部隊 Photo: The New York Times


それゆえ、幸か不幸か酒の席での私たち3人の話題も尽きることがない。嫌な出来事もたくさんあるが、飲みながら励まし、笑い飛ばしているうちに、みんないつの間にか上機嫌になる。

いよいよ酔いが回ってくると、寝転がって映画を見たりする。タハ君は、たいてい途中で寝てしまうので、私と彼女さんだけで結末を見届けるのが、いつものパターンだ。

もうひとり、仲のよい吞兵衛の友だちに60代のサイードさん(仮名)がいる。

彼は革命前から30年以上海外で暮らしていたが、今はリタイヤしてイランに戻り、テヘラン郊外の広い戸建てでひとり悠々自適の独身生活を送っている。

私もいくらイラン暮らしに馴染んでいるとはいえ外国人なので、やはりサイードさんのような、イランを外から眺めてきたイラン人と話すときは楽である。彼らは、この国のどこがよくて、どこが悪いかといったことを、客観的に認識しているからだ。

海外生活の長かったサイードさんは酒にもうるさく、いつも密輸ワインの一級品を用意して私の来訪を待っている。

私たちがサシで飲みながらすることはひとつしかない。バックギャモンだ。イラン発祥といわれるこのボードゲームを私はサイードさんに習った。

もちろん彼のほうは百戦錬磨なので、いまだに私が勝つことは滅多にない。向こうはそれで楽しいのだろうか? と思うが、まぬけな一手を繰り出す私をクスクス笑いながら眺めているサイードさんを見ると、まあこれはこれで彼の気晴らしになっているようである。

https://courrier.jp/news/archives/363572/
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垢版 |
2024/05/13(月) 14:31:10.83ID:S7aitg8c
次は豚だ
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2024/05/13(月) 16:13:55.88ID:qrEqz9pB
イランで空前の豚丼ブーム
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