【投稿】妙に詳しい方からの「チベット仏教と習近平」
2017/07/18
>中国で不思議な現象が起きている。それは空前の仏教ブームである。
不思議なと言う言い方をしたのは、他でもない中国は社会主義国であり、基本的に宗教はアヘンであるとして禁止されているからだ。
つまりそうした中国で宗教がブームにあるというのは、大目に見て「規制を緩和」しているか、何か中国共産党が宗教に「何かしらの利用価値」を認めたことを意味しているからだ。
いったい何がおきているのだろうか。
その仏教ブームのなかでも「チベット仏教」がチベット人ではない「漢族」の間で爆発的な人気をはくしている。

例えば、ブータンに本拠地をおくドゥンセ・ガラブ・リンポチェDungse Garab Rinpoche(http://www.pramodavajra.org/祖父Dudjom Rinpocheと父のThinley Norbu Rinpocheは有名なニンマ派の高僧)がいる。
彼は主に華人を中心に爆発的な信者獲得に成功している。

>胡錦濤政権では、四川の僧院は随時政府から干渉されて、個別の宿坊が破壊されることも少なくなかった。
さらに天安門事件の直前にラサで行われた武力弾圧は胡錦濤みずからが機関銃を手にしたということでその後の出世の転機となったとされる。

ところが習近平政権では、大きく変わった。1つはイスラム教徒への徹底禁圧と差をつける形でチベット仏教を認める方向があり、もう1つは、民間で流れる習近平夫人である彭麗媛夫人がチベット仏教に帰依しているという噂である。
この認識で地方政権の幹部たちがチベット仏教については禁止を「自主規制」するようになったという考え方である。


http://www.nikaidou.com/archives/92827

グローバル化社会の現代中国仏教

>台湾やベトナム北部の街角では、小さな寺廟をよく見かけるが、中国の大都市 部にはほとんど存在しない。
いくつかの歴史的に重要な寺院を除き、文化大革命などによって廃絶させられたからである。
ところが、1978年以降のケ小平の改革 解放政策によって、寺院や廟観が復興し、各宗教の信徒が飛躍的に増加した。
ところが、それらの信者を収容するだけの寺廟が足りないため、さまざまな現象が 起きている。
2,400万もの人口を有する上海市で、 主要寺院といえるのは、静安寺・玉仏寺・龍華寺の三大寺院しかない。
特に静安寺・玉仏寺は市の中心 部にあるため、狭い境内に、春節(旧 正月)などの祭事には信者が殺到し、 収拾がつかなくなる。
そのため、例え ば静安寺では、春節期間中は拝観料を 値上げして入場制限を行っている。
https://core.ac.uk/download/pdf/144467786.pdf